みだらなキミと、密室で。

「なになになに、なんかあったの?あれからまだ有馬くんとも話せてないんでしょ?」

依茉ちゃんのセリフにコクンとうなずく。

昨日、依茉ちゃんには、遥琉にパンケーキ屋さんに連れて行かれて、スマホの弁償はしなくていいと言われたことと、

バイトの先輩である伊月さんにたまたま会ったことは話した。

でも、次から次へと問題がやってきて、一つ一つを綺麗に消化できないでいる。

遥琉と話せないまま、伊月さんには脅されるし。

「うわ〜どうしてそうなっちゃったかね〜絶対なにか進展があると思ったんだけど」

『ヘタレタラシか!』なんてひとりツッコミする依茉ちゃん。

「あの、実はね、依茉ちゃん、」

依茉ちゃんに隠し事はしないと、なんでも話すと決めたから、

私は、昨日、伊月さんに言われたことをため息まじりに説明した。
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