みだらなキミと、密室で。

『ちょっとゆっくり話さない?』

乃々歌ちゃんにそう言われて、園内のカフェに入ると、注文した飲み物が運ばれてきてすぐに乃々歌ちゃんが話し出した。

「遥琉くんと付き合わないの?」

「……はっ?」

予想外のセリフが耳に飛び込んできて、紅茶の入ったティーカップを落としそうになった。

なんで乃々歌ちゃんがそんなこと言うんだ。

たしか、伊月さんは乃々歌ちゃんは遥琉にまだ未練があるとか言っていた。

ふたりがさっきの時間どんな話をしたのかはわからないけれど、

予想できることなんて決まっていると思う。

そもそも中学の頃、私と遥琉の関係を乃々歌ちゃんに話したことなんてないのになんでそんなこと聞いてくるんだ。

思うことは色々あるけれど、私なりに答えなきゃ。
もう、自分の気持ちに嘘はつかないって決めたから。

相手が、乃々歌ちゃんであっても。

「……遥琉は、私のこと女と思ってないし」

「海風は?遥琉くんのこと今でもただの幼なじみだと思ってる?」

私の声にかぶせるように乃々歌ちゃんが食い気味で聞く。
< 217 / 300 >

この作品をシェア

pagetop