みだらなキミと、密室で。

「本当に?」

「……っ」

海風がコクンとうなずいて、その姿があまりにも可愛くて、

いつ自分の理性がプツリと切れてしまってもおかしくないほど、精一杯の我慢をしてる。

「俺、本当に海風にしていいの?」

触れたい、触れたすぎておかしくなりそう。

でも愛おしすぎて、また失敗しちゃうんじゃってものすごく怖いよ。

「……あの日、遥琉に約束した時の気持ちに嘘なんてなかった。でも私だって遥琉には友達以上の気持ちでいたよ。ずっと。その気持ちの名前を知らなかっただけで……」

え??

手が震えそう。

かっこ悪い。

今、海風なんて。

友達だと思ってたやつに、女として見ていたと言われたら、気持ち悪いんじゃないかって、

そんな不安でいっぱいだった。

少しでも男として意識して欲しくて必死で。

「だから……嬉しいよ。遥琉とそうなれたら」

海風は、俺の服をギュッと握ってからそう言って。
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