再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
そのまま俺たちはまったりと残りの休みを過ごし、最終日…

「翔くん。紗莉、奏ちゃんに考えるって言ってもらったみたい。」

2人で最後の夜、晩ご飯食べ終わってから楽しく洋画のDVD観てたら、菜莉のスマホが震えた。

「ふーん。考えるね…」

「よかったのかな?」

菜莉が不安そうに俺を見る。

「まぁ。進歩だろ?何も言えずに見てるだけってよりよっぽどいいだろ?」

「そうだよね。」

なんだかんだ妹想い…の菜莉。

菜莉の前には昔菜莉が買ってきた「S&N」のマグカップ。

菜莉はマグカップを持ち上げてカフェオレを一口飲んだ。

年末の掃除してたら菜莉がさりげなく出してきたこのマグカップ。

「うわっ。おまえ、コレどこで見つけたの?」

さすがに菜莉に初めてもらったマグカップ、大事にとってたの、見つけられて恥ずかしい。

「引っ越しの時。」

菜莉がペロッと舌を出した。

「恥ずかしいからなおせよ。」

俺は真っ赤になって菜莉に言ったんだけど…

「わたし使うもん。」

だって…

で…結構それ以来愛用してる菜莉。


と…
インターホンが鳴った。

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