再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
誰だよ?今頃。
明日から仕事なのにめんどくせぇ。

「はい。」

菜莉が立ち上がり、画面見ながら返事した。

「あー。翔太郎いる?」

「はい。」

怪訝な声で返事する菜莉。
あの声は…兄貴だ。
確かあのいけすかない彼女と海外行ったんじゃなかったっけな?
帰りか?

「なんだよ。兄貴。開けるから入って。」

俺は立ち上がりインターホンのところまで行くと返事した。

「おう。」

で、しばらくして兄貴が入ってきた。

「どうしたん?」

玄関で俺の後ろに控える菜莉がペコリとお辞儀をする。

「はじめまして。松嶋菜莉です。」

「あーどうも。兄の龍太郎(りゅうたろう)です。彼女?」

「そうだよ。」

「そうか。わがままなヤツだけどよろしくな。末長く付き合ってやって。」

兄貴も俺に負けず劣らずのルックスで、ニッコリ笑ったらだいたい女はみんなやられる。

菜莉も今笑った兄貴の作り笑いに赤面してやがる。

なんかムカつく…

「なんか用?」

ぶっきらぼうに言った。

「あーコレ。ハワイ土産。」

俺がいつも使ってるコロンだ。

「サンキュ。で?」

「って?」

「なんかないとこねーだろ?俺んとこ。」

兄貴がソファに座った。
菜莉がコーヒーを出す。

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