再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
◇
「松嶋さん、おごらせてよ。」
「いや、だからいいって。」
この間からしつこい菅野くん。
「だから俺の気が収まらねーの。」
久々に残業もなく会社を出ようとしたとこで、菅野くんのおごるよ攻撃。
「久世さんと付き合ってんのは知ってるからなんもしねーって言ってんのに。」
「そういう問題じゃないでしょ?」
くるりと後ろを向いて菅野くんに向き直った。
会社のビルを出たところだ。
「そういう問題なんだろ?」
「ちがうから。この間のミスはわたしのせいだから、菅野くんがどうこう思わなくていいの。だから、久世さんのこととは関係ないこと。」
そしてくるりとまた前を向き、歩き始めた。
後ろは振り返らない。
「なんだよ。他の男と飯も食いに行けねーよーな男やめとけって!」
ちょっとおっきな声で叫んでるけど、無視…
そのままわたしは振り向かず、その場を去った。
だから…そのあと、菅野くんに高橋さんが意味ありげに声をかけていたことなど…知る由もなかった。
「松嶋さん、おごらせてよ。」
「いや、だからいいって。」
この間からしつこい菅野くん。
「だから俺の気が収まらねーの。」
久々に残業もなく会社を出ようとしたとこで、菅野くんのおごるよ攻撃。
「久世さんと付き合ってんのは知ってるからなんもしねーって言ってんのに。」
「そういう問題じゃないでしょ?」
くるりと後ろを向いて菅野くんに向き直った。
会社のビルを出たところだ。
「そういう問題なんだろ?」
「ちがうから。この間のミスはわたしのせいだから、菅野くんがどうこう思わなくていいの。だから、久世さんのこととは関係ないこと。」
そしてくるりとまた前を向き、歩き始めた。
後ろは振り返らない。
「なんだよ。他の男と飯も食いに行けねーよーな男やめとけって!」
ちょっとおっきな声で叫んでるけど、無視…
そのままわたしは振り向かず、その場を去った。
だから…そのあと、菅野くんに高橋さんが意味ありげに声をかけていたことなど…知る由もなかった。