再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
~久世翔太郎side~

『松嶋ピンチ!』

上條からそんなLINEが来たのはロスに来てまだ、1週間も経ってない日だった。

『新人の菅野ってやつ…松嶋狙いっぽいぞ。』

は?

『なんだよそれ。詳しく聞かせろ。』

LINEしたら、時間差で帰ってきた返事。

アメリカ行ってるとコレが一番嫌なとこ。
時差だ。
生活リズム違うってほんと精神的に悪い。

『菅野が1課配属された次の日に他の営業マンが入力したデータ消しちまって、そのとき横で操作方法説明してたのが松嶋だったから、責任感じて一緒にその営業マンに謝って残業してデータ入力手伝ってやったんだよ。』

『で、そっから、ずっと、毎日飯誘ってるけど…松嶋は当然ガン無視だし…』

『そしたら菅野意地になってずっと誘い続けてやがる。』

それってこの間の菜莉がミスしたって言ってたやつか…

自分が説明したしてたときに起きたことだから自分のミス…
責任感のある菜莉らしい。

『その菅野がさあ。またお前にそっくりなやつでさ。なんてーの?今まで女にふられたことなんてありませんって顔に書いてるかんじ?』

なんだよそれ…

『で、仕事もできそーなヤツだし。松嶋もどうしたらいいかわからんってとこだな。たぶん。』

『ま、おまえらは大丈夫だろうけど。』

そこでLINEは切れてる。

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