再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「だって。先輩…彼女。」

「は?」

「この間先輩の家に来てた…人…」

あ?

あー…

「あれは。兄貴の彼女だよ。」

「え?」

菜莉の顔が不思議そうに傾いた。

「前も言ったけど、俺彼女なんていねーし。東京戻ってから関係してる女全員切ったって。」

まあ確かに。兄貴の彼女のくせに1人で来てるとか…へんだけどな…

「話せばややこしんだけど…」

あんなんどーでもいいんだけど…と思うけど話しとかなきゃならない。

「兄貴とアイツは幼なじみで。ってことで、俺も当然小さい頃からよく知ってる。腐れ縁みたいなもん。」

「そう…なの?」

「で、兄貴と喧嘩したらすぐ俺んとこくんだよ。兄貴への当て付けにさ。わたしは弟の翔太郎とも仲良いんだからねってとこだろ?」

「は…あ…」

「めんどくせえからすぐ兄貴に電話して迎えに来させる。正直なにがよくて付き合ってんだかわからねーんだけどな。俺は。あんな女やめればいいのにってさ。」

「そう…ですか…」

ふに落ちなさそうな顔…
だけど…これ以上説明することなんて…ねーし…
だから…ちゃんと言っとこうって…
恥ずかしいけど…

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