再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
そして、朝を迎えた。
心地よい気怠さの中目覚めたら、先輩はもう目覚めて、横でわたしを見つめている。

朝から起きて開いた目ではじめて見たのが先輩だなんて夢みたい…
ずっとこうしていたい…

けど…現実は現実。
わたしは家に戻って昨日干したままの洗濯物を取り込んで、たまった洗濯もしなきゃならない。

家に戻ると先輩に言うとついてくるとか…
さらにまたこっちにもどってくるとか…

いいの?先輩…
この週末わたしとずっといても?
彼女出張でいないとかなんだろうか?

わたしの家での用事が一通り片付いたので先輩の家に一泊分のメイク道具や部屋着をトートに詰め込んでたら、もっと必要だろって?

これからもっと先輩の家で過ごすって?

彼女は?

え?お兄さんの彼女?
じゃあ紗莉といたとき見かけたのはお兄さんだったのか…

それに…ちゃんと言ってくれた。

「俺には菜莉ちゃんしかいません…」

だから…やっぱり…図に乗ってもいいんですよね…
先輩…

DVDの話したときもビックリした…。

それって独占欲ですか?
先輩?

けど…そんなわたし…いい女じゃないです。
先輩みたいなハイスペックな人に似合うような女じゃないんですよ。


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