天然美女との過ごし方(仮)
波乱万丈ドキドキの体育祭はこうして幕を閉じた


空ちゃんにはこのあとかなりの質問攻めにあって佳奈ちゃんのことも話したんだけどね

空ちゃんもいい子なのかもねって言っていた


放課後は太陽くんの家で打ち上げパーティをすることになった

太陽くんの家っていうと

太陽くんは


『もう桜の家でもあるだろ』

なんて言ってくるんだ


嬉しいような……恥ずかしいような


『『おつかれーーーーー!』』


オレンジジュースで乾杯する


『全く桜はー。勝負負けてたらどうするつもりだったのよー』


『ほんとだよ、ばか桜』

『えへへ、あとのことは何も考えてなかった』

『さすが天然』

『でもこれからは俺が守る』

『もうお惚気けはいりませーん』

『だって僕が桜を守らなくて誰が守るの?』

『あ。そういえば太陽くん聞きたいことあったんだ』

『なに?』



そう、ずーっと気になってたこと



『なんで空ちゃんとか風くんとかの前だと''俺''って言うのにわたしの前だと''僕''なの?』


『あー……』


『そんなの簡単だよ!』

って風くんが言ってきた


『え!知ってるの?!』


『これでも一応太陽の親友だからね!』


『風黙ってろよ』


太陽くんがそう言ったけど


『桜は男の子が苦手だろ?俺って言うより僕の方が優しい感じで桜が少しでも怖がらないようにしてたんだよ、なぁ?太陽』


『……んまぁ……そんなとこ』


……わたしのためだったんだ


『たしかに僕って言ってたかも……』


空ちゃんはあまり気づいてなかったみたい


『ありがと、太陽くん』

『お、おう』

『わー!太陽が照れてる!』

『顔あかーい!』

なんてみんなは太陽くんのことからかっていた


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