天然美女との過ごし方(仮)

太陽くんside

『……遅い……』



俺は今とてもイライラしている


桜が担任の夏乃 瞬(Natsuno syun)に呼び出されて職員室に向かった


その数分後LINEが来て


先生と話してから帰るから遅くなる

先に帰ってて


って


どーーーいうことだぁぁぁぁぁ!


あいつ既婚者のくせに桜のこと狙ってるのか?!



ヘタレな俺のいらない妄想が頭の中で繰り広げられる




先に帰ってきたのはいいが



中々桜は帰ってこないし



普通……桜が読んでる小説の男たちは探しに行くんだろうけど……


なんで俺帰ってきてんだよ!



イライラして家の中をぐるぐる回っていると


『ただいまぁ』

ってこれまたふわふわした桜の声


『遅い!』


って言ったのに桜は



『疲れたぁ、太陽くん眠い』


って寄りかかってくる


そういえば空からLINEで


桜昨日あまり寝れなかったみたいで

眠そうだからちゃんと寝させること


ってきてたような…


桜をお姫様抱っこして部屋のベットに運ぶ


『太陽くんも一緒に寝よ』


いつものように桜は煽ってくる


『……わかったよ、隣にいるから桜は寝な』


ポンポンしてやればすぐに夢の中

……全くどんだけ煽れば気が済むわけ


桜を起こさないようにぎゅーってすれば担任の夏乃からいつも匂ってくるコーヒーの匂い


『こいつまじでむかつく……』


あまりにもむかついたから


寝てる桜に初めてのディープキス


寝てるのに苦しそうでだけど幸せそうにしてくる桜はやっぱり煽り上手


普通のキスでさえとろんとろんになってるのに起きてる時にディープキスしたらあいつどうなるんだろ……って考えてる俺はやっぱり変態なのかもしれない


……でも男ってそういうもんでしょ


そう言い聞かせた
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