俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
迎えたプレオープンパーティーの日。

真夏らしい、朝から雲ひとつない青空が広がっていた。


改めて太陽に照らされた外観を外から眺めていると万感の思いが込み上げてきた。

素敵な店舗づくりに少しでもかかわれて幸せだった。


「沙和ちゃん、やっと見つけたわ! 早く着替えてちょうだい」

すでに身支度を終えた頼子さんに声をかけられた。


今日のお披露目パーティーは大々的なものではなく、美術館や庭園の常連の方々や近所の方々を招いたガーデンパーティーのようなものになっている。

そのため頼子さんもレモンイエローのシンプルなワンピース姿といういで立ちだ。


「頼子さん、預かってきましたよ」

真っ白のレースが裾に上品に施されたフレアワンピース姿の千奈さんが、大きな包みを抱えてやってきた。

千奈さんは先月末に立花さんと入籍を済ませ、都内のマンションで仲良く暮らしている。


「間に合ってよかった! ほら沙和ちゃん、こっちに来て。準備をしましょう」

そう言って頼子さんに店内の個室に促される。


カチンと冷えた店内は、暑かった外気に触れていた肌には心地よい。

店舗内は仕切りを取り払った開放的なスペースが広がっているが、三部屋の個室を設けてある。


その広めの一室に三人で入室する。
< 217 / 227 >

この作品をシェア

pagetop