俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「……あの、これ……!」


素敵すぎるドレスとその色に思わず声をあげて、目の前のふたりを交互に見つめると、ふわりと頼子さんが口元を綻ばせた。

「今の沙和ちゃんはこの色の意味を知っているでしょう?」

「板谷ホールディングスのイメージカラーを纏う親族以外の未婚女性は、板谷家の正式な婚約者のお披露目の意味があるの」

ずいぶん前に聞いたのと同じセリフを千奈さんが口にする。


でもあの時とは受け止める気持ちが全然違う。

ワンピースを抱える指が微かに震えた。


「今日は内輪とはいえ、パーティーだから、ね?」

頼子さんが綺麗に口紅が塗られた唇を開く。


「でも……どうしておふたりが……?」

「愁に頼まれたの。このワンピースを沙和ちゃんに渡してほしいって。姉として言わせてもらうと、一応これは弟の覚悟の表れなの」

「愁くんったらワンピースのデザインや生地も、それはもう悩んでいたのよ」

目配せして頷きあうふたりの言葉に息を呑む。


どういう意味……?
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