キミからの「好き」って、信じていいの?
「俺が優しいとしたら、それは姫内さんが俺を優しい気持ちに、させてくれてるんだよ」



優しい気持ちにさせてくれてる?



どういうことなんだろう?



「じゃあ、料理を注文しようか」



「あ、うん」



彼がどうしてそんな言葉を言ったのかはわからないけれど、そんなに深く追求することでもないかと思って頭の中をオムライスとグラタンでいっぱいにして、届くのを待った。



「う〜んっ!美味しい〜」



それから十分後くらいにオムライスとグラタンが届いて。



半分ずつに分けて、それぞれを食べはじめた。



グラタンはホワイトソースが濃厚で、野菜などもほろほろくずれていって優しい味がした。



オムライスはふわっとした卵と、チキンライスの絶妙なケチャップ具合が最高で、結構量が多かったんだけれどパクパクと食べ進めることができた。



「「ごちそうさまでした」」



食べ終わったけれど、特に待っているお客さんもいなかったのでしばらくおしゃべりをした。


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