キミからの「好き」って、信じていいの?
私の過去と、キミとの未来。
それは中学三年生のときだった。



「好きです。俺と付き合ってくださいっ!」



私は正直モテていた。



月に十回以上告白されるし、私が歩くとみんながチラチラ私を見てはコソコソと話していた。



「姫内さんだっ、今日も可愛い!」



「同じクラスの人うらやましすぎる〜」



「話しかけてみたい〜、けど無理〜っ」



なんて声が私の耳にも聞こえてきていた。



もちろん、当時は素知らぬ顔をしていたんだけれど。



私はけれど、何回告白されても付き合ったことはなくて。



なぜなら、私は恋をしたことがなかったから。



小説みたいに彼を見ただけでキュンキュンしたり、胸が切なくなったり、ふとしたことで泣きたくなったり嬉しくなったり。



私はどの男子に告白されても、キュンキュンすることも、ドキドキすることもなかった。



だから誰からの告白も受けなかった。



「ごめんなさいっ。私、今は誰とも付き合うつもりはなくて……」



今日も私は告白を断った。


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