キミからの「好き」って、信じていいの?
姫内さんが作ってくれたスイーツはどれもとても美味しくて、毎回夢中で食べていた。



毎日の楽しみでもあり、姫内さんの手作りスイーツなんて生きがいのようなものだった。



彼女にそれを伝えられてとても喜んでくれて、彼女の笑顔はまるで、キラキラと輝く宝石のようだった。



姫内さんはそんなに俺に対して、不信感を抱いているようには見えなかったけれど、男性が苦手だということは彼女も教えてくれた。



姫内さんがその話をしているとき、とても辛そうで苦しそうな顔をしたから俺はそれ以上聞き返すことはできなかった。




姫内さんは勉強を一生懸命頑張っていて、どんどん成績は上がっていった。



たぶん、どうせやっても上がらないと思い込んでしまっていたからその分、集中ができていなかったんだと思う。



俺が成績は伸びると教えたらすごく安心したような顔をしていて。



俺の言葉ひとつでこんなに喜んでくれるなんて、と感動してしまった。


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