キミからの「好き」って、信じていいの?
文化祭は恋の予感。
桃舞くん、ゆゆちゃん、私の三人で勉強会を始めてから早一ヶ月が経った。



ゆゆちゃんは桃舞くんが目当てなんだから勉強なんてしないんじゃないかと思っていたけれど、想像以上にしっかりと勉強をしていて、私たちは特に何事もなく勉強会を開いていた。



「そろそろ文化祭準備スタートだね〜っ」



ゆゆちゃんが楽しそうに言った。



今から文化祭にワクワクしているみたいだった。



「そうだね!二人のクラスはなにをやるのかもう決まったの?」



「うん!うちのクラスは執事喫茶だよっ!」



「へぇ〜、そうなんだ!楽しそうだね」



「桃音ちゃんっ!楽しいんじゃなくて眼福なんだよ!だって、成海くんの執事姿なんて激レアでしょ〜」



「えっ!桃舞くんも執事の格好をするの!?」



想像しただけでとってもかっこいいよ……!



『おかえりなさいませ、お嬢様』



「キャーッ!絶対に行くねっ!」



当の本人である桃舞くんは全然乗り気ではないみたいだけれど。


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