キミからの「好き」って、信じていいの?
そのあとも何個かデコレーションをして、三個ずつでラッピングをした。



リボンを巻いたり、メッセージカードをつけたり。



私は誰かにあげるつもりはないから、メッセージカードには何も書かなかった。



「やっぱり、桃音も誰かにあげようよ〜!」



真凛はラッピングが終わってからもずっと、そう言って私の気持ちを変えようと頑張っていたけれど、私の気持ちが固いことに気づいたのか諦めて憧れの先輩に渡しに行った。



憧れの先輩って言っても、特に関わりがあるわけではなく、ただ単に顔がかっこいいからという理由らしいけど。



これを機にその先輩が真凛のこと、好きになってくれないかな?



そうなったら、真凛は顔を真っ赤にしながらも彼氏さんと毎日ラブラブに過ごすのかな〜。



真凛にもし彼氏ができても、私と今までどおり仲良くしてくれたらいいなぁ。



真凛が帰ってきたらずっと友達でいてねって今から言っておこうかな、いつ可愛い真凛に彼氏さんができるかわからないし。


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