キミからの「好き」って、信じていいの?
真凛が「先に帰っててー!」と言っていたから、私は昇降口に向かって歩いていた。
夕日が沈みかけている。
真っ赤に染まっている空も綺麗だけれど、今みたいにちょっと紫がかった空も素敵だなぁ。
そんなことを考えながら歩いていると、一人の男子生徒がこちらに向かって歩いてきた。
サッと右側に寄りながら通り過ぎようとしたときに、一瞬だけ顔が見えて。
どこかで見たことのある顔だなぁなんて思っていたら、彼は先日真凛が廊下でかっこいいといっていた彼だった。
たしか……成海 桃舞くんだったよね?
それにしても、前見たときよりキラキラ感が弱まっているような。
心なしか顔が青ざめているみたいな気がしてしまって。
どうしよう、このまま何も気づかなかったふりをすることももちろんできる。
けれど、そんなことをしたらきっと家に帰ってからも気にかかってしまうに決まっている。
私はパッと慌てて振り返って、いつもよりも大きめな声を出した。
「だ、大丈夫ですか……!」
夕日が沈みかけている。
真っ赤に染まっている空も綺麗だけれど、今みたいにちょっと紫がかった空も素敵だなぁ。
そんなことを考えながら歩いていると、一人の男子生徒がこちらに向かって歩いてきた。
サッと右側に寄りながら通り過ぎようとしたときに、一瞬だけ顔が見えて。
どこかで見たことのある顔だなぁなんて思っていたら、彼は先日真凛が廊下でかっこいいといっていた彼だった。
たしか……成海 桃舞くんだったよね?
それにしても、前見たときよりキラキラ感が弱まっているような。
心なしか顔が青ざめているみたいな気がしてしまって。
どうしよう、このまま何も気づかなかったふりをすることももちろんできる。
けれど、そんなことをしたらきっと家に帰ってからも気にかかってしまうに決まっている。
私はパッと慌てて振り返って、いつもよりも大きめな声を出した。
「だ、大丈夫ですか……!」