キミからの「好き」って、信じていいの?
図書室でふたりきり。
春のやわらかなピンク色の風から、爽やかな緑色の風に変わりつつある今日この頃。
「桃音〜、ここの問題わかんない〜っ!」
「えぇ、真凛は塾の先生に聞いたら?」
中間考査まであと三週間。
この王林高校はテスト前にワークなどの提出がたくさんあって、生徒たちは結構焦りながら勉強をしている。
何十ページもあるワークのおかげか、五十点以下を取る人はほとんどいないんだけれど。
私はどの教科でもまんべんなく取れるかわりに、抜き出て得意な教科もない。
でも、クラスメイトに教えるくらいの学力はあるからわからないって言っている子には教えてあげていたりもして。
説明することで自分の知識のあいまいなところにも気づけるし。
「だって、塾の先生はあえて難しいやり方を覚えさせようとしてくるんだもん〜」
私は塾に通ったことがないから、どんなところなのかはわからなくて。
「桃音〜、ここの問題わかんない〜っ!」
「えぇ、真凛は塾の先生に聞いたら?」
中間考査まであと三週間。
この王林高校はテスト前にワークなどの提出がたくさんあって、生徒たちは結構焦りながら勉強をしている。
何十ページもあるワークのおかげか、五十点以下を取る人はほとんどいないんだけれど。
私はどの教科でもまんべんなく取れるかわりに、抜き出て得意な教科もない。
でも、クラスメイトに教えるくらいの学力はあるからわからないって言っている子には教えてあげていたりもして。
説明することで自分の知識のあいまいなところにも気づけるし。
「だって、塾の先生はあえて難しいやり方を覚えさせようとしてくるんだもん〜」
私は塾に通ったことがないから、どんなところなのかはわからなくて。