キミからの「好き」って、信じていいの?
「ちぇっ、なんで話さないんだよっ!」



相手にされなかったことに逆ギレして、私の手を無理やりつかんできた。



「ちょっ、ちょっと話してくださいっ!!」



私がつかまれた手を振り払おうとしても、男子の力が強すぎてビクともしなくて、怖さで体が震えはじめた。



助けて、助けて……成海くんっ!そう思った瞬間。



「その手を離せよっ」



「……成海くんっ!!」



顔を見なくても声だけでわかる。



私が助けを求めた相手だって。



彼は私がつかまれていた腕を振り払って、私を助けてくれた。



「俺の彼女になにすんだ!」



「な、なんだよ……彼氏いんならちゃんと言えっつの!」



彼らは成海くんの剣幕に圧倒されたのか、後ずさりながら去っていった。



「た、助けてくれてありがとう……!」



「いや、もっと早くに来ればよかったよ。姫内さん可愛いから、からまれることくらいすぐに想像がついたのに……」


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