極上弁護士の耽溺プロポーズ
思いも寄らない展開に、思考回路をひたすら稼働させたけれど、悲しいくらいに何も思い出せなかった。

「誰! 柊一くん、知ってるのっ?」

真剣な顔で柊一くんの顔を覗き込むと、柊一くんは困ったような表情を浮かべる。

「……俺だよ」

「……え?」

「光希が付き合ってるのは、俺だ」

頭の中で、柊一くんの言葉をフルスピードで反芻する。

そのうちに一気に目の前が暗転し、わたしは言葉のとおりひっくり返ってしまった。


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