背負った運命
「何を、言ってるか分かってるの?」
抑揚のない静かな声で龍河羽瑠は言った。
「えぇ。国や領土同士の問題になる前に、そうす
るべきよ。」
少しだけ悲しげに瞳を揺らした彼女は、
そのまま目を合わせることなく背を向けて歩き出
した。そんな彼女に
「少しあいつと話したい事があるから先に帰って
てくれ。」
最後に微笑んで言ったのは朱雀だった。
「分かったわ。」
彼女へ向けていた表情とは真逆の敵意剥き出しの
顔で
「良いな。」
と告げた。
その顔を向けられた龍河羽瑠は"あぁ"と頷き、自
分の聖獣に愛華を預け朱雀に着いて行った。
抑揚のない静かな声で龍河羽瑠は言った。
「えぇ。国や領土同士の問題になる前に、そうす
るべきよ。」
少しだけ悲しげに瞳を揺らした彼女は、
そのまま目を合わせることなく背を向けて歩き出
した。そんな彼女に
「少しあいつと話したい事があるから先に帰って
てくれ。」
最後に微笑んで言ったのは朱雀だった。
「分かったわ。」
彼女へ向けていた表情とは真逆の敵意剥き出しの
顔で
「良いな。」
と告げた。
その顔を向けられた龍河羽瑠は"あぁ"と頷き、自
分の聖獣に愛華を預け朱雀に着いて行った。