しあわせ食堂の異世界ご飯6
 アリアの言葉にセレスティーナは頷き、「本当だわ」と不機嫌さをあらわにする。
「我が国――トワイライドの力があれば、ジェーロは発展しやすくなりますのに。けれど……そんな助けがいらないほど優秀なのが、リベルト陛下ですものね」
 大国の力なんて、力のある皇帝の前では無力なものだとセレスティーナは寂しそうに告げる。
「今夜はワインでも飲んでゆっくりするわ。アリア様もどうかしら?」
「いえ、わたくしは失礼させていただきます」
「……そうね。あなたもきっと、ひとりで考えたいでしょうし」
 すんなり退室を許可されて驚きつつも、セレスティーナの気が変わらないうちにアリアは席を立った。
 そして彼女と別れ、控えていた侍女のシャルルとともにしあわせ食堂へと帰ってきたわけである。

 ***

「はあぁ~……」
 昨夜のことを思い出し、ベッドの上でそれは長い長いため息をつく。すると、窺うような控えめなノックの音が耳に入った。
「アリア、大丈夫ですか……? 昼食をお持ちしました」
(シャルル……)
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