しあわせ食堂の異世界ご飯6
次の話題を必死で探そうとし、ふとライナスの持っているバスケットに視線が行く。まるでランチかなにかが入っていそうなカゴで、王城で執務をするライナスが持っているのは違和感がある。
アリアの視線に気づいたライナスが、「ああ」とバスケットを開けて中を見せてくれた。
「実はこれ、リズが作ってくれたシフォンケーキなんですよ」
「リズちゃんが……?」
「アリア様が教えてくださったのでしょう? とても上手になっていて、私は驚きっぱなしでしたよ」
リズの作ってくれたシフォンケーキに話題が移ると、先ほどまでのかしこまった態度ではなく、アリアが知っている父親のライナスの顔になった。
(リズちゃんの話題になると、優しい表情になるんだ……)
「ルシオ――私の部下が、昼過ぎにしあわせ食堂に行ったみたいでして。今日はケーキバイキングというものをしていたんでしょう?」
「え、そうだったんですか? すみません、わたくしったらまったく知らずに……」
「いえいえ。しあわせ食堂の料理のファンというだけで、私の用事だとか、そういうことではありませんから」
アリアの視線に気づいたライナスが、「ああ」とバスケットを開けて中を見せてくれた。
「実はこれ、リズが作ってくれたシフォンケーキなんですよ」
「リズちゃんが……?」
「アリア様が教えてくださったのでしょう? とても上手になっていて、私は驚きっぱなしでしたよ」
リズの作ってくれたシフォンケーキに話題が移ると、先ほどまでのかしこまった態度ではなく、アリアが知っている父親のライナスの顔になった。
(リズちゃんの話題になると、優しい表情になるんだ……)
「ルシオ――私の部下が、昼過ぎにしあわせ食堂に行ったみたいでして。今日はケーキバイキングというものをしていたんでしょう?」
「え、そうだったんですか? すみません、わたくしったらまったく知らずに……」
「いえいえ。しあわせ食堂の料理のファンというだけで、私の用事だとか、そういうことではありませんから」