婚約破棄された悪役令嬢は、気ままな人生を謳歌する
先ほどより長めのキスのあとで、湯浴みの道具を抱えたララが戻ってくる。ビクターは名残惜しそうにしながらおやすみの挨拶を告げると、自室へと戻っていった。
ビクターがいなくなり、湯浴みを終えてからも、アンジェリーナは猛烈な違和感に襲われていた。
(あの感触、絶対知ってる)
夜着姿でうろうろと部屋を歩き回り、アンジェリーナは必死に記憶を手繰り寄せようとした。そしてバルコニーへと通ずる窓へと近づいたところで、目を見開き立ち止まる。
「スクイーズ……!」
思い出した。ぷにぷにでふにふにの、謎の物体スクイーズ。前世では若い女の子を中心に流行していて、アンジェリーナはその頃もう若い女の子ではなかったが、ずっと憧れていたのだ。
――いつか、自らの手でスクイーズを作りたいと。
「アンジェリーナ様、何かおっしゃいましたか?」
チェストで明日のアンジェリーナの衣装を見繕っていたララが、不思議そうに聞いてきた。
「いいえ、なんでもないわ」
誤魔化したものの、アンジェリーナの心臓は興奮を隠せないかのようにドクドクと早鐘を刻んでいる。
「あれ、こんなものありましたっけ? これって何ですか?」
ビクターがいなくなり、湯浴みを終えてからも、アンジェリーナは猛烈な違和感に襲われていた。
(あの感触、絶対知ってる)
夜着姿でうろうろと部屋を歩き回り、アンジェリーナは必死に記憶を手繰り寄せようとした。そしてバルコニーへと通ずる窓へと近づいたところで、目を見開き立ち止まる。
「スクイーズ……!」
思い出した。ぷにぷにでふにふにの、謎の物体スクイーズ。前世では若い女の子を中心に流行していて、アンジェリーナはその頃もう若い女の子ではなかったが、ずっと憧れていたのだ。
――いつか、自らの手でスクイーズを作りたいと。
「アンジェリーナ様、何かおっしゃいましたか?」
チェストで明日のアンジェリーナの衣装を見繕っていたララが、不思議そうに聞いてきた。
「いいえ、なんでもないわ」
誤魔化したものの、アンジェリーナの心臓は興奮を隠せないかのようにドクドクと早鐘を刻んでいる。
「あれ、こんなものありましたっけ? これって何ですか?」