私だけの王子様、見つけちゃいました!

いつも通り




「ねぇー、小鳥遊くんどうしたら振り向いてくれるかなー?」




あれから2週間経っても、小鳥遊くんとの距離はまったく縮まらず、どうすればいいか分からなくなった私は、美人の梨花にアドバイスを求めていた。




「んー、私クールな男好きじゃないからな〜。

男はキャンキャンしてて懐いてくる犬系が扱い易くて可愛くて私は好きよ。」



なんて言っている梨花のことを見ている同じクラスの男子たち。



...その顔はほんのり赤くなっていて、
やっぱり梨花は大人っぽくてモテるんだなぁと再確認した。




「私も、大人っぽくなれないかな?

.......そうしたら、小鳥遊くんも気にしてくれるかもしれない!」




「ん〜、そうねぇ、結愛は可愛い系だけど、シャドウの色を変えたりリップの色を変えたらまた雰囲気変わるんじゃない?
髪の毛も巻いてみるとか.......!!」




.......な、なるほど!!!!



「梨花!メイクの仕方とか髪の毛の巻き方とかいろいろ教えて!!!」



「いいよ♪少しは興味持ってくれるといいね!」




こうして大人っぽいメイクの仕方や髪の巻き方を教わり、私は明日が楽しみになっていた。
< 22 / 63 >

この作品をシェア

pagetop