私だけの王子様、見つけちゃいました!



今日も駅まで走り、4番線ホームへ着き、周りを見渡す。



3両目の2ドアの位置に必ず並んでいる小鳥遊くん。



「おはよう!小鳥遊くん!」




「また来た.......。

.......毎日飽きないね。」



私の挨拶を聞き、振り向きながら返事をした小鳥遊くんが一瞬驚いた顔をする。




「気づいてくれた?!

.......今日は少し大人っぽくしてみたの。

化粧変えて、髪の毛も巻いて♪


.......どう、かな?」




私の顔から足元まで一通り見た小鳥遊くん。


「…化粧濃い。
ていうか、どうでもいい。」




「そんな〜.......」



頑張って早起きしてイメチェンしてみたのに......。
これも効果なしかぁ.......。



落ち込んでいると4番線に電車がくるアナウンスが流れた。


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