強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
そのあとも無言で食べ進めていると、そんな俺の様子を伺うように明がそっと声を掛けてきた。

「もしよかったら真夜も一緒に遊ぶ?」

「え、俺?」

「仲間はずれにされて寂しそうだから」

「ぶっ」

仲間はずれって。

明には俺がそんなふうに見えたのか。

その言い方がおかしくて、思わず口の中のフレンチトーストが飛び出そうになる。慌てて紅茶で飲み込んだ。

「俺は遠慮しとくよ。というかその日は仕事だし、そのあとも仕事関係の人と約束があるから帰りが遅くなるかも」

「そっか」

「それに、明と晴斗君のショッピングモールデートをジャマしたら悪いからな」

「デートって、ヒーローショー見に行くだけなんだけど……。あっ、でも晴斗君、私のこと好きなんだって。大きくなったら結婚しようねって言われた」

「は?」

それは聞き捨てならない。

晴斗君のことはよく知らないがずいぶんとマセた子供だ。一度会いに行って、明は俺の奥さんだってガツンと言っとくか。って、子供相手に嫉妬はやめよう。

「だからね、晴斗君と約束してきた」

「約束?」

「大人になってもまだ私のことが好きなら迎えに来てねって言ったの。そしたら晴斗君、絶対に明ちゃんのこと迎えに行くからね、だって。可愛いよね」

明はそう言うと、楽しそうにフフッと笑った。

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