強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
「まだ今日やっと心拍が確認できたばかりですけど」

「やっぱりそうなんだ。おめでとう」

「……ありがとうございます」

真夜の元恋人に妊娠の祝福をされるなんて複雑な気分だ。

「真夜、喜んでいるでしょ」

「そうですね」

「今日は一緒に来なかったの?」

「はい……」

迷ったけれど、私は優愛さんに現在の真夜の状況を説明することにした。

「実は、真夜、今、入院しているんです」

「えっ、入院?」

手に持っていたカップをテーブルへ置くと、優愛さんは驚いたように声を大きくした。

「どこか悪いの?」

「胃潰瘍みたいです。疲労とストレスが溜まっていたみたいで、出張帰りの空港で倒れちゃって。今は、療養も兼ねて入院して、念のため精密検査を受けています」

「そう……」

俯きながら優愛さんは深刻な表情を浮かべている。別れたとはいえ、やっぱり元恋人のことが心配なのかもしれない。

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