強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
ケーキを食べながら、優愛さんに話を振られるかたちで会話は進んだ。

私の職場が、優愛さんがイメージモデルをしている口紅を売り出している化粧品会社だということを打ち明けると、優愛さんはすごく驚いていた。

後輩に優愛さんのファンがいると話すとサインを書いてくれた。これにはきっと千華ちゃんは大喜びしてくれると思う。

そして、優愛さんはモデルとしての仕事の拠点を本格的に海外へと移すらしく、来年の春には日本を離れてしまうらしい。これには少し寂しく感じた。優愛さんは、真夜の元恋人だけれど、この短時間で私たちはたいぶ打ち解けることができて、もっと仲良くなれそうだと思ったから。


一時間ほどお喋りを楽しんだあとカフェを出たあと、そういえば……と、サングラスをかけながら優愛さんが思い出したように口を開いた。

「この前、真夜と仕事で会ったの。Viola Luna の新しいチャペルの模擬挙式で、私が新婦役をしたんだけど、真夜から聞いてる?」

「はい、知っています」

私が頷くと、優愛さんはさらに言葉を続けた。

< 227 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop