強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
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「明、待たせたな」
もうすぐ日付が変わろうとしている頃。
お店の仕事を終えた父が二階の自宅へと戻ってきた。
「ううん。私こそ、仕事終わりで疲れてるのにごめんね」
「いや、大丈夫だ。それより、父さんに話って何だ」
テーブルを挟んだ向かいの席に腰を下ろした父がじっと私を見つめる。
あのあと、優愛さんと別れた私はその足で実家へと向かった。どうしてもすぐに父に確かめたいことがあったから。
「あのね、お父さん。私と真夜の結婚のことなんだけど」
「ああ」
「お父さんたちが決めたことなんだよね。保しなとシヅキホテルグループが業務提携するから、お互いの子供同士も結婚させようって。それで、私と真夜は結婚したんだよね?」
あの日、真夜は、私たちの結婚はそうやって決まったと話していた。
私はずっとそれを信じていたけれど、優愛さんの言葉を聞いたら疑問に思ってしまった。