強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
確かに、私は真夜のことが好きだった。けれど、娘の結婚を勝手に決めてしまうなんて父親としてどうなんだろう。

そんな父に呆れて言葉も出ないけれど、とにかくノリがよくて豪快な性格の父なら仕方ないか……と、思ってしまった。

それよりも、先ほどの父の言葉で気になることがある。

「ねぇ、お父さん。真夜の言う‟約束„って何だか分かる?」

そう問うと父は首を横に降る。

「いや、父さんはそこまでは知らないな。明こそ真夜君と何か約束したんだろ。覚えてないのか?」

「うん……」

私は、真夜といつどこでどんな約束をしたんだろう。

思い出そうとするけれど、何も思い出すことができなかった。



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