強引な政略結婚が甘い理由~御曹司は年下妻が愛おしすぎて手放せない~
「でも、このチケットを持っていると優先的に入ることができるんです。いつもビュッフェが始まる一ヶ月前からチケットの販売が始まるんですけど、すぐに完売しちゃうんですよね。なかなか手に入らないレアチケットだって女子の間では有名です」

「へぇ。さすが千華ちゃん。詳しいね」

そういった情報に疎い私は、最近のトレンドに敏感な千華ちゃんからいつもいろいろと教えてもらうことが多い。

女性ファッション雑誌が愛読書の彼女はいつもとてもおしゃれだし、美容にも気をつかっている。年齢が一つしか違わないはずなのにキラキラと輝いて見えるので、同じ女性として見習いたい。

そう思いつつ、ランチのきつねうどんをすすっていると、向かいの席に座る千華ちゃんがうきうきとした様子で話しかけてきた。

「実は私、自分の結婚式は Viola Luna でしたいと思っているんです。この前、テレビで特集されているの見たんですけど、夏頃に完成予定の新チャペルがとっても素敵でした」

「結婚式ってまさか千華ちゃん彼氏にプロポーズされたの?」

「いいえ。勝手に妄想しているだけです」

千華ちゃんは頭を大きく振ると、ランチセットのエビフライをぱくっと頬張った。もぐもぐと食べ終えると口を尖らせてぼやく。

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