四季〜巡る時を、君の隣で〜
春香と春希〜愛しい君に、花言葉を〜
ふわりと桜の花びらが舞うのが見える。私、春香(はるか)はこの季節がまたやって来たことに胸を弾ませた。

私の家の近くの桜も、同棲している春希(はるき)くんとお花見をしに行く公園の桜も、どこの桜も花を咲かせ、春の街を彩っている。

「春希くん、今年も綺麗に咲いたよ」

「うん!また二人でお花見に行こうか」

朝ご飯にフレンチトーストを食べながら、春希くんと話す。どんな些細な時間も、春希くんと過ごす時間は幸せ。

「そろそろ行くね」

「うん、片付けは私がやる」

春希くんは仕事へ。私は今日は仕事は休み。皿を洗って、洗濯に掃除と家事をする。

家事を一通り終えた後、私はかばんを手に外に出た。何となく、外を歩きたかった。温かくて綺麗な桜が見れるのに、一日中家にいるなんてもったいない。

花の刺繍が施された白いブラウスに青いデニム、赤い靴という格好で歩く。桜の花に何度も見とれて、そのたびに足を止めて……。
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