青い春と出会った恋


部長からしてみれば慣れているのかもしれないけど、わたしは男の人に頭を撫でられる経験なんてない。


ーーはっと今朝の記憶が蘇った。

そういえば今日悠馬に髪ボサボサにされたんだ。

だけど本当にそれだけだ。


中学から高校になると、刺激的な事や慣れない事がいっぱい起こるもんなんだな、と一人で納得した。



「お待たせー!」

めぐが走って教室から戻ってきて、わたし達は駅へと歩き出した。


「ねえ、考えたんだけどさぁ」

ふーっと息を整えながらめぐが話し出した。

「明日ちょっと早く学校行ってみたら?」

「え?どうして?」

「いつも机に手紙を入れられてるんでしょ?ってことは花音が学校に来る前か、その後ってことでしょ?自分の教室寄ったついでに花音の教室も寄ってみたんだけど、もう鍵がかかってて入れなかったから、犯人はみんなが来る前に入れてるって可能性があるくない?」

「あーでも鍵閉める前に入れられてる可能性もあるくない?」

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