美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
「あーあ、すっかり嫌われちまったな、馬鹿だろ、お前」
苦笑する雅樹に目も向けず、朔也は黙々とパスタを口に入れながら
「だが、食事を摂らせるという目的は果たした」
と淡々と言う。
「怒らせて嫌われたら元も子もないだろ?」
「彼女のどこが怒っていたと言うんだ」
「お洒落なイタリアンで日本発祥のナポリタンスパゲッティ頼むとか、このランチを拒否ってるって宣言してるようなもんじゃねえか」
「へえ、そういう意図が・・・彼女は賢いな」
冷徹でもイケメン、偏屈でも御曹司。
いくらでも言い寄ってくる女性を軽くあしらってきた男の態度、言動とは思えない。
「お前、本命には不器用だったんだな・・・」
橋沼のため息に
「お前も早く食え。女性に置いて行かれるとは俺達もまだまだだ」
と真面目に返す親友に、橋沼は新しいオモチャを見つけた時のようなワクワク感を抱かずにはにはいられなかった。
苦笑する雅樹に目も向けず、朔也は黙々とパスタを口に入れながら
「だが、食事を摂らせるという目的は果たした」
と淡々と言う。
「怒らせて嫌われたら元も子もないだろ?」
「彼女のどこが怒っていたと言うんだ」
「お洒落なイタリアンで日本発祥のナポリタンスパゲッティ頼むとか、このランチを拒否ってるって宣言してるようなもんじゃねえか」
「へえ、そういう意図が・・・彼女は賢いな」
冷徹でもイケメン、偏屈でも御曹司。
いくらでも言い寄ってくる女性を軽くあしらってきた男の態度、言動とは思えない。
「お前、本命には不器用だったんだな・・・」
橋沼のため息に
「お前も早く食え。女性に置いて行かれるとは俺達もまだまだだ」
と真面目に返す親友に、橋沼は新しいオモチャを見つけた時のようなワクワク感を抱かずにはにはいられなかった。