Ai…
「じゃあ、またジャンケンする?」
兄がジュースを飲みながら言った
愛さんがひとりになるのもかわいそうだし…
兄の隣に座るのもヤダし…
「今のままでいんじゃない?」
オレは言った
愛さんが少しオレを見た
「藍の隣の子達、
藍に興味ありそうだったもんな!」
ウザい…蓮!
もぉなんでもいいや…
オレは残りのジュースを持って
バスに戻った
「オレ、タバコ吸ってくるから
先に行ってて!」
兄が愛さんに言ったのが聞こえた
愛さんがオレを追いかけてきて
後ろからオレのシャツをつかんだ
かわいい…
「隣が、よかった…」
愛さんが言った
なんか、キュンとした
「オレも…
蓮と何話したの?」
「ん?いろいろ
お父さんの事とか前に行った旅行の話とか
あと、藍くんのことも言ってたよ」
ウザ…蓮
バスに着いたら
また愛さんと離れてしまう
「もぉ時間ないかな?」
オレは時計を見た
あと5分…
バスの入り口まで来て
オレは愛さんの手を引いて
バスの後ろに行った
「藍くん…?」
誰も見てないのを確認して
オレは愛さんにキスをした
ーーー
アスファルトが焼けてて
下から暑い空気が上がってきた
「…したかった」
オレが言うと愛さんは微笑んだ