横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
夕飯はバーベキュー。

柊にぃは慣れない手つきで
火をおこしてる。

あたしはがんばって
野菜を切った。

まだ夏なのに、
夜になるととても涼しい。
寒いぐらい。

柊にぃに上着を借りる。



柊にぃの匂い。

タバコと男くささ・・・

あたしには慣れた匂いだけど

でも、新鮮に感じる匂い。



肉が焼けてきた頃には、
みんなすでにビールを飲んでほろ酔い。
初対面の人とも打ちとけてた。

輪になってバーベキューをつつく。

「吉沢さん、かっこいいですよねー」

今日初めて会った
ゆきちゃん、って女の子が言う。


柊にぃテレてる。


ケッ
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