横顔がスキ 〜とある兄妹の恋の話〜
「無理しなくていいわよ。
 ゆっくり休んでなさい」

母さんは言った。



しかし、



休んでも休んでも

オレの気持ちは落ち着かない。

部屋にいても

誰かの視線を感じる。




「ホントバカダネ

 今ゴロ ルリは あの男と

 イイコトヤッテンダ

 ホラ アンタが

 出 来 な い こ と

 アソコグチョグチョにサセテ
 ヨガッテルヨ」




「うるせェ!!」


オレは大声でどなりつけ
ドアをけりあげた。



両手で耳をふさぐ。
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