性格改革
まさにそのような感じだった。

しかし彼女のあまりの迫力に手をすくめてしまいそうだった。

（恋に落ちるだなんて何を考えていたのだろう。大体、僕は恋なんてしてはいけ・・・）

そんなことを考えていたとき、

「なんだお前！」

いきなり話しかけられた。

「・・・一ノ瀬 連（ｲﾁﾉｾ ﾚﾝ）ですけど」
かなりダサい伊達めがね、ぼさぼさの髪の僕は名前を名乗った。

「なめてるのか?!そんなこと聞きたかったのではない！」

「じゃあなんですか。とりあえず貴女は誰ですか？」

「私は金森 咲（ｶﾅﾓﾘ ｻｷ）この学園の学園長の孫娘さ！
さあ今すぐそのパンを私によこせ！渡すがいい！渡さないと退学させるからな！」
腰ぐらいのツインテールで背が低いくせにやたら威張っている彼女は言った。

（なるほど・・・そうとう甘やかされて暮らしてきたんだな。
でもさっき僕が名前を言ったときの慌てよう・・。面白いな）

こういう甘やかされて自由に生きてきて自分勝手な人間は大嫌いだ。

でも直してあげたいとも思う。


僕には人を嫌いになる資格なんてないから。




・・・・・・
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