Rainy day
「私、和泉沙織。よろしくね」

「こちらこそ、池田隆道です」



…何か変。

今、なんだかわからない違和感を覚えたんだけど。



「いつの間に彼女なんて作ったの〜?」

隆道はニヤッ、と笑って俺を小突いた。

「別にいいだろー」

俺も隆道を小突く。

お互い、爆笑して終わった。

沙織はその光景もカメラに収めていたみたい。

「いいなあ〜、彼女」

隆道は羨ましく言うけど

「今はお前の方がモテるはずだよ」

「年上にはね。
同い年、いいなあ〜」

駄々っ子みたいに言う隆道を見て沙織は笑った。

「二人とも、明日は頑張ってね」

俺達は「もちろん」と言って頷いた。
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