Rainy day
予選は5位。

最近の成績からするといいほうだった。

「前に見た時よりも良かったよ!!」

沙織はレースが終わると走ってチームの所にやって来た。

息を切らせてハアハア言ってるけど、凄く嬉しそうなので、内心ホッとした。



「そーちゃん、今日、すごく良くない?」

そこに、隆道もやって来た。

「隆道には負けるから」

俺はシッシッ、と犬を追い払うように手を振る。
隆道は1位。

明日、ポールポジション。

「…彼女?」

沙織を見て、驚いたように俺を見た。

「はじめましてー」

沙織は手を差し出した。

「は、はじめまして」

隆道は驚きつつも沙織と握手する。
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