Rainy day
「雨、酷いね…」

隆道の家に案外、長居をしてしまったので、帰りはすっかり暗くなってしまった。

「そうだね」

お昼よりもひどい雨が降っていて、視界が悪すぎる。

あまりスピードを出さずにゆっくりと走ると

「でも、この方が総一と少しでも長く一緒にいることが出来るからいいけどね」

そう言われてちらっと沙織を見ると、満面の笑みを浮かべていた。
< 28 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop