かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「うわ~。アラサー」
「何とでも。俺は恥じない人生を送ってきた。歳をとるのにも、後悔も恥もない」
「かっちょい~」
「おだてても何も出んぞ。なんだ、また物理教科の相談か?」
「先生の下の名前って何だっけ?」
 高野先生は、マグカップに口をつけ、コーヒーをこくりと飲み下して言った。
「担任の名前も知らんとは……」
< 111 / 400 >

この作品をシェア

pagetop