かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「それは……解ってる」
 思いが通じているのならば、迷いがない。
 私は、彼を抱きしめたい気持ちにかられ――抱きしめていた。
 彼の両肩に腕を回す。
 どちらかと言えば、撫で肩なのに、節々はしっかりとしていた。
 あたまからは、甘い香水のようなシャンプーの香り。
 抱きしめたい――もっと、強く、抱きしめたい――。
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