かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「そうそう、ちょっと駆け引きしてみたらぁ? 私もコータくんといつもベタベタしてる訳でもないし」
 弓佳が牛乳パックにストローを刺して言った。
 彼女は、中学時代からのつきあいがある彼氏がいる。
「駆け引き……Mm……」
「柚実、久々に3人でお昼にしよっか」
 なっちゃんが誘ってくれる。嬉しい。
 でも、そうすると、香花ちゃんを独りにしてしまう。
 私は可哀想とか義務とか、そんなんじゃなくて、取り敢えず傍にいたいと思ったので、        
せっかくの誘いを断り、なっちゃんたちのクラスを後にした。

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