かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「高野せんせー。純を取られた……」
私は職員室の地べたに座り、先生の座っている椅子を左右にぐいぐいと回した。
「おい、コーヒー零れるって。なに、取られたって?」
「純」
「ああ、お前らもうつきあってたっけ」
私は首を横に振る。
「じゃあ、取られたもなにも、ないじゃないか。そもそもひとりの人間は、誰のものでもない」
私は職員室の地べたに座り、先生の座っている椅子を左右にぐいぐいと回した。
「おい、コーヒー零れるって。なに、取られたって?」
「純」
「ああ、お前らもうつきあってたっけ」
私は首を横に振る。
「じゃあ、取られたもなにも、ないじゃないか。そもそもひとりの人間は、誰のものでもない」