かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
予想に反して、彼女はすんなり、嬉しそうに笑顔になった。
「いいなあ。近いところに好きなひとがいて」
「弓佳の彼氏の学校、ちょっと離れてるもんね」
「でも、今日も夜に会うんだ~」
「いいね~」
私を除くふたりから、ピンクの空気が発せられる。
「なんか、喋り足りないね」
「柚実はクラス離れちゃったし。ね、今度どこか出かけない?」
「いいね! 私、見たい映画ある」
映画を持ち出したのは、私だった。
独りで映画館に行くのも平気な私だけど、たまには女の子同士で遊びたい時もある。
「OK!」
「恋愛もの?」
弓佳に続いて、なっちゃんも同意してくれる。
「うん。悲恋もの」
「いいね~!」
「うん、見に行こう!」
「いいなあ。近いところに好きなひとがいて」
「弓佳の彼氏の学校、ちょっと離れてるもんね」
「でも、今日も夜に会うんだ~」
「いいね~」
私を除くふたりから、ピンクの空気が発せられる。
「なんか、喋り足りないね」
「柚実はクラス離れちゃったし。ね、今度どこか出かけない?」
「いいね! 私、見たい映画ある」
映画を持ち出したのは、私だった。
独りで映画館に行くのも平気な私だけど、たまには女の子同士で遊びたい時もある。
「OK!」
「恋愛もの?」
弓佳に続いて、なっちゃんも同意してくれる。
「うん。悲恋もの」
「いいね~!」
「うん、見に行こう!」