かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
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 そしてやってきた、クリスマスの夜。
 カップルよろしく、私はキラキラと光る街なかデートでもするのかと思いながら、ウキウキしていた。
 手の冷たい純の為に、ウサギの皮でできた黒い手袋のプレゼントなんかも事前に購入済みだった。
 早く、早く使って欲しい――と、プレゼントの包み紙が、私の自室の机の上で息づいていた。
 待ち合わせ場所は、地下鉄の駅。
 いつもはこない遠い駅で、私は降り、改札口で彼を待とうとしていたのだけれども。
 純は先に来ていた。
「よう」
「早いね。待った?」
「いや」
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